【解説ノート 三人組編 第12話】はじめての冬、三つの灯。
つらいことは、まだ、続く。でも、もう、ひとりじゃない
第12話は、三人組編 第一部の最終話です。ミツアカリを始めて、はじめての年越し。3人のもとに届いたのは、相談ではなく「ありがとう」の言葉でした。
そして、凛の父からもう一通の手紙が届きます。場面ごとに読み解き、家族が集まる年末年始に知っておきたい、認知症の国のデータを見ていきます。
- まずは動画
- 場面を読み解く
- データで見る
- 看護師の目から
- 今日できる、小さな一歩
まずは動画
場面を読み解く
1. 凛「今年も、もうすぐ、終わりますね。」
家を出て、看護師になり、ミツアカリを始めた一年。凛は、その一年をふり返っています。
2. 結「おなべ、できました! 三人で、年越しです。」
友花「……今日くらいは、いいだろ。」働く職場はちがっても、年越しは3人いっしょです。
3. 届いた「ありがとう」
この一年、ミツアカリに相談をくれた人たちから、たくさんの「ありがとう」が届きました。
4. 結「『あの夜、ひとりじゃなかった』って。」
問題を解決したわけではありません。でも、ひとりじゃなかった。第5話で最初の相談をくれた人の言葉かもしれません。
5. 友花「……自分たちも、だ。」
ひとりじゃなかったのは、3人も同じです。第9話で父と一晩眠れた友花の言葉だから、重みがあります。
6. 執事「お嬢様、……旦那様から、でございます。」
第8話に続いて、凛の父から二通目の手紙です。
7. 「年が明けたら、一度、顔を見せなさい。……友人も、連れて。」
「帰ってこい」ではなく「顔を見せなさい」。そして「友人も、連れて」。父は、凛がひとりではないことを、ちゃんと受け止めていました。
8. 結「えっ……わたしたちも、ですか?」
思いがけない招待に、結はみかんを持ったまま固まります。
9. 友花「……ネクタイ、いるのか。」
凛「ふふ、……いつもの、服で。」
10. 凛の父「……三人か。」
父もまた、雪を見ながら娘のことを考えています。
11. 「つらいことは、まだ、続く。……でも、もう、ひとりじゃない。」
友花の母も、結のおじいちゃんも、よくなったわけではありません。つらいことは、まだ続きます。それでも、もう、ひとりじゃない。ひとりで抱えた声を、そっと受け止める場所。来年も、ここで。三人組編 第一部は、ここでおわりです。
データで見る「認知症と、その手前」
年末年始は、離れて暮らす家族が顔を合わせる時期です。久しぶりに会ったとき、親の変化に気づく人も少なくありません。
2022年の推計で、認知症の高齢者は約443万人、その手前の段階とされる軽度認知障害(MCI)の高齢者は約559万人。あわせると、高齢者のおよそ3.6人に1人にあたります。
「最近、同じ話をくり返す」「冷蔵庫に同じものがたくさんある」。久しぶりに会ったときの小さな気づきは、責めるためではなく、相談するきっかけにしてください。
看護師の目から
◆ 灯守のこたえ
AIが、看護師の考え方にそって書いています
年末年始に家族が集まると、ふだん電話では気づかない変化が見えることがあります。気になることがあっても、その場で問いつめたり、できないことを指摘したりすると、本人を傷つけてしまうことがあります。
看護の現場では、本人のいないところで家族だけで話し合い、気づいたことをメモしておくことをすすめています。そのメモを持って、かかりつけの先生や地域包括支援センターに相談してください。そして、凛たちのように「ひとりで抱えない」こと。それは、介護をする家族にも、介護の仕事をする人にも、言えることです。
根拠:認知症が疑われるときは、かかりつけ医や地域包括支援センター、認知症疾患医療センターなどに相談できます(厚生労働省「認知症施策」)。
今日できる、小さな一歩
- 久しぶりに会った家族の様子で気になったことを、メモしておく。日付と、具体的なできごと。本人の前ではなく、あとで書きます。
- 家族のあいだで、気づいたことを共有する。ひとりで判断しないことが大切です。
- メモを持って、かかりつけの先生か地域包括支援センターに相談する。本人が受診をいやがるときも、まず家族だけで相談できます。
根拠:厚生労働省「認知症施策」
ミツアカリについて
ミツアカリは、介護するご家族のための相談の場所です。看護師の考え方をもとに、AIの「灯守(ひもり)」と看護師が、困りごとの整理を手伝います。
次回の解説ノート:夢の続き篇 第1話「凛 その一」
この物語はフィクションです。登場する人物・会社・場所は実在しません。絵と映像はAIを使って制作しています。
この記事は一般的な情報です。命に関わるときや急ぎのときは、ミツアカリではなく119番などの公的な窓口へ。
出典
・厚生労働省「認知症施策推進関係者会議(第2回)資料」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39717.html
・厚生労働省「認知症施策」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html
制作メモ(TOMOさん用・noteには載せません)
公開前に確かめること
・【TOMOさん確認】約443万人・約559万人:2024年5月の厚労省の会議資料(九州大学などの研究班の推計)として報道で一致。資料ページのURLは原本で確認
・「3.6人に1人」は2022年の高齢者人口(約3,624万人)で割った概算。気になるなら削除
・友花の母・結のおじいちゃんは「よくなったわけではない」と明記。回復しない設定どおり
・一升瓶を持つ友花の絵(08)は、お酒を強調しないよう記事では使っていない
・せりふは決定版の動画の字幕から読み取り

