【解説ノート 三人組編 第10話】たよれる専門職、山吹さん登場。
できないことは、できる人に、つなぐ
第10話は、「ひとり暮らしの母が、手伝いを受け入れてくれない」という相談から始まります。
文字だけでは届かない相談に、3人はどう向き合ったのか。友花が「目標」と呼ぶ支える専門職の山吹さんが登場します。場面ごとに読み解き、支える専門職(介護支援専門員)とはどんな人なのかを国のしくみから見ていきます。
- まずは動画
- 場面を読み解く
- データで見る
- 看護師の目から
- 今日できる、小さな一歩
まずは動画
場面を読み解く
1. 「母が、ひとり暮らしで、手伝いを、受け入れてくれません。」
離れて暮らす家族からの相談です。手伝いを受け入れてくれない親。介護の相談の中で、とても多い悩みのひとつです。
2. 相談を読む凛
凛は、相談を何度も読み返します。
3. 結「わたしたちが、文字で、説得しても……。」
「説得する」のは、ミツアカリの役目ではありません。第6話で感じた「文字だけ」の限界に、結はもう一度向き合います。
4. 友花「……会わせたい人が、いる。」
訪問看護師として地域を回っている友花には、たよれる人の顔が浮かびます。
5. 支える専門職山吹「話は、友花ちゃんから聞いてる。……まずは、お母さんの話を、聞きに行こう。」
山吹さんが最初に言ったのは「説得しに行こう」ではなく、「お母さんの話を、聞きに行こう」でした。
6. ヘルパー「よっ、お母さん! 今日は、お茶だけ、飲みに来ましたよ!」
いきなり家事や介護を始めるのではなく、「お茶だけ」。知らない人が家に入ることへの不安を、少しずつほどいていきます。
7. ひとり暮らしのお母さん
手伝いを断るのは、わがままではありません。自分の暮らしを、自分で守りたいという気持ちの表れでもあります。
8. 山吹「手伝いを、押しつけない。……お母さんが、決めていいんです。」
決めるのは、本人。支える専門職の仕事の、いちばん大切なところが、このひと言にこめられています。
9. 友花「自分たちに、できないことは、できる人に、つなぐ。」
ミツアカリが、すべてを解決する必要はありません。
10. 結「『お母さんが、ヘルパーさんと、笑ってました』って……!」
相談をくれた家族から、うれしい知らせが届きます。
11. 「わたしたちは、専門の人の、かわりじゃない。つなぐ、場所。」
ミツアカリは、支える専門職やヘルパーのかわりではなく、つなぐ場所。凛の言葉は、ミツアカリそのものの考え方です。
12. 山吹「いい子たちだね。あたしも、負けてらんない。」
友花「……山吹さんは、自分の、目標だ。」つないだ、その先に、たよれる人がいる。それが、いちばんの、あかり。
データで見る「支える専門職に相談できる人」
山吹さんのような支える専門職は、介護保険のサービスを使うときの相談役です。
要介護・要支援の認定を受けている人は、約708万人。認定を受けると、支える専門職にケアプラン(どんなサービスをどう使うかの計画)を作ってもらえます。その費用は介護保険から出るため、利用者の負担はありません。
「まだ認定を受けていない」「本人が手伝いをいやがっている」という段階でも、地域包括支援センターに相談できます。
看護師の目から
◆ 灯守のこたえ
AIが、看護師の考え方にそって書いています
親が手伝いを受け入れてくれないとき、家族はつい「説得」しようとしてしまいます。でも、説得されるほど、かたくなになってしまうこともあります。
看護や介護の現場では、まず本人が何に困っていて、何を大切にしているのかを聞くところから始めます。「料理は自分でしたい」「知らない人が家に入るのがこわい」。理由がわかると、本人が受け入れやすい形が見えてくることがあります。そうした調整をしてくれるのが、支える専門職や地域包括支援センターです。
根拠:介護保険では、本人の意思と自己決定を尊重することが基本とされ、支える専門職(介護支援専門員)が本人・家族の希望を聞いてケアプランを作ります(厚生労働省「介護保険制度の概要」)。
今日できる、小さな一歩
- 親が手伝いを断る理由を、責めずに聞いてみる。「どうしていやなの?」より「何がいちばん気になる?」のほうが話しやすいことがあります。
- 親が住む地域の地域包括支援センターに相談する。認定を受ける前でも、家族だけでも相談できます。
根拠:厚生労働省「地域包括支援センターについて」 - すでに担当の支える専門職がいるなら、本人の気持ちを伝える。「お茶だけ」のような小さな始め方を一緒に考えてもらえることがあります。
ミツアカリについて
ミツアカリは、介護するご家族のための相談の場所です。看護師の考え方をもとに、AIの「灯守(ひもり)」と看護師が、困りごとの整理を手伝います。
次回の解説ノート:三人組編 第11話「ミチ君と、お金の話」
この物語はフィクションです。登場する人物・会社・場所は実在しません。絵と映像はAIを使って制作しています。
この記事は一般的な情報です。命に関わるときや急ぎのときは、ミツアカリではなく119番などの公的な窓口へ。
出典
・厚生労働省「介護保険事業状況報告」https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/index.html
・厚生労働省「介護保険制度の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html
・厚生労働省「地域包括支援センターについて」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
制作メモ(TOMOさん用・noteには載せません)
公開前に確かめること
・【TOMOさん確認】約708万人:厚労省「介護保険事業状況報告(令和5年度 年報)」の要介護(要支援)認定者数。年報の原本で確認
・ケアプラン作成の自己負担0円は制度のとおり(居宅介護支援は10割給付)。今後の制度改正で変わる可能性あり
・ヘルパーさんは脇役なので、ふつうの顔の絵のまま使用
・せりふは決定版の動画の字幕から読み取り

