【解説ノート 第6話】大剣の騎士は、訪問看護師。
友花が「三人で守ろう」と約束するまで
第6話は、夢の中で大きな剣をふるう騎士の友花と、目が覚めたあとの訪問看護師の友花のお話です。そして、凛と結が作ったミツアカリに、友花が加わる場面でもあります。
訪問看護とはどんな仕事なのか。場面ごとに読み解き、家で看護を受けている人の数を国の資料で見ていきます。
- まずは動画
- 場面を読み解く
- データで見る
- 看護師の目から
- 今日できる、小さな一歩
まずは動画
場面を読み解く
1. 「自分は、夢の中で、騎士……」
凛は星の丘で祈り(第2話)、結は夕焼けの中を旗をかかげて歩きました(第4話)。友花の夢は、嵐の夜の荒野です。3人の夢は、それぞれの性格をそのまま表しています。
2. 「大きな剣を持って……」
元モデルで、すらりと背の高い友花には、騎士の姿がよく似合います。でもこの剣は、だれかと戦うためのものではありません。
3. 「全部、守りたい。……ひとりも、……」
友花の剣は、嵐から村の人たちを守るためのものです。ひとりも取りこぼしたくない。母のもとへ走った第5話の夜から、友花の願いは変わっていません。
4. 「……でも、目が覚めると、自分ひとりの力じゃ、……」
夢の中では何でも守れるのに、目が覚めると、ひとりの力には限りがあります。人を支える仕事をしている人ほど、この気持ちを知っているかもしれません。
5. 「困ってる人が、どこにいるのか。その声は、なかなか……」
訪問看護師は、家で暮らす人のもとへ出向きます。でも、本当に困っている人の声は、なかなか外に届きません。家の中で、家族だけで抱えていることが多いからです。
6. 「たずねる前に、知っておきたいんだ。その人の気持ちも、家族のことも。」
訪問看護は、本人だけでなく、一緒に暮らす家族とも向き合う仕事です。友花は、たずねる前にその人の気持ちや家族のことを知っておきたいと願います。これが、ミツアカリにつながっていきます。
7. 「そんなとき、凛と結が作った、ミツアカリを知った。」
「ひとりで抱えた声を、そっと受け止める場所」。凛と結が作ったミツアカリは、まさに友花が探していたものでした。
凛「ともか。……いっしょに、やりましょう。」結「ともか先輩! 待ってました!」
8. 「……いいじゃないか。自分にも、手伝わせてくれ。」
クールな友花らしい、短い返事です。第5話で「はじめて本音を話せた」ふたりと、ここで同じ道を歩くことになります。
9. 「約束する。……三人で、守ろう。」
ひとりで剣をふるっていた騎士が、最後は「三人で」と言います。ひとりの力には限りがあっても、灯が三つあれば、照らせる場所は広がる。三つ灯物語の短編6本は、この約束で一区切りになります。
データで見る「家で受ける看護」
友花のような訪問看護師が、家に来て看護をしてくれるしくみがあります。どれくらいの人が使っているのでしょうか。
訪問看護を使っている人は、介護保険と医療保険を合わせて約84万人(2019年時点)。訪問看護は、介護保険でも医療保険でも使えるしくみになっています。
家で暮らしながら看護を受けている人と、それを支える家族が、これだけいるということです。
看護師の目から
◆ 灯守のこたえ
AIが、看護師の考え方にそって書いています
訪問看護と聞くと、重い病気の人のためのものと思うかもしれません。実際には、体調の見守り、薬の管理の手伝い、お風呂や食事についての相談など、暮らしに近いことも多く含まれます。
そして、訪問看護師は家族の相談相手でもあります。「こんなことを聞いていいのかな」と思うことも、遠慮せずに伝えてください。友花が「たずねる前に、家族のことも知っておきたい」と言ったように、家族の気持ちも、看護の大切な一部です。
根拠:訪問看護は、介護保険法・健康保険法などにもとづき、主治医の指示のもとで行われる居宅での看護です(厚生労働省「訪問看護」に関する資料)。
今日できる、小さな一歩
- 訪問看護を使えるか、かかりつけの先生にたずねてみる。訪問看護を始めるには、主治医の「指示書」が必要です。
根拠:厚生労働省「訪問看護」に関する資料 - 介護保険を使っている人は、支える専門職に相談する。ケアプランに訪問看護を入れられるかどうか、一緒に考えてもらえます。
根拠:介護保険制度(厚生労働省「介護保険制度の概要」) - 家族が聞きたいことを、メモにしておく。訪問のときに聞きたいことを書いておくと、短い時間でも相談しやすくなります。
ミツアカリについて
ミツアカリは、介護するご家族のための相談の場所です。看護師の考え方をもとに、AIの「灯守(ひもり)」と看護師が、困りごとの整理を手伝います。
次回の解説ノート:三人組編 第1話
この物語はフィクションです。登場する人物・会社・場所は実在しません。絵と映像はAIを使って制作しています。
この記事は一般的な情報です。命に関わるときや急ぎのときは、ミツアカリではなく119番などの公的な窓口へ。
出典
・厚生労働省 中央社会保険医療協議会 資料(訪問看護)https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000823123.pdf
・厚生労働省「介護保険制度の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html
制作メモ(TOMOさん用・noteには載せません)
公開前に確かめること
・【TOMOさん確認】約55.4万人・約28.9万人は2019年時点の中医協資料の数字。どの資料(000823123.pdf など)に載っているか原本で確認。より新しい数字があれば差し替え
・せりふは決定版の動画の字幕から読み取り。字幕が途中で切れて読めなかった部分は「……」にしている
・訪問看護の中身の説明は一般的な内容。泉さんの経験とずれがないか、時間があれば見てもらう

