【解説ノート 三人組編 第1話】三人の看護師、灯をともす。
施設・病院・家。三つの場所を知る三人
ここから「三人組編」が始まります。凛・結・友花の3人が、ミツアカリを立ち上げるまでの連続ドラマです。
第1話は、3人が夜の喫茶店に集まり、「ミツアカリ」という名前が生まれる夜のお話です。施設・病院・家という三つの場所で、3人は何を見てきたのか。場面ごとに読み解き、介護が必要な人の数を国のデータで見ていきます。
- まずは動画
- 場面を読み解く
- データで見る
- 看護師の目から
- 今日できる、小さな一歩
まずは動画
場面を読み解く
1. 「今日も、言えなかった声」
物語は、3人それぞれの職場の夜から始まります。最初は、有料老人ホームで働く凛。言葉にされないまま、一日が終わっていく。その「言えなかった声」が、この物語の出発点です。
2. 結「ご家族の方、ずっと我慢してた顔だったな……。」
病院で働く結は、患者さんを見送ったあと、ご家族の表情を思い出しています。病院では、ご家族が本音を話せる時間はとても短いのです。
3. 友花「自分たちが帰ったあとの、家の夜。……だれが、聞いてるんだろうな。」
訪問看護師の友花は、家に行ける仕事です。でも、帰ったあとの長い夜には、だれもいません。看護師が帰ったあとの家の夜。ミツアカリが向き合いたいのは、まさにこの時間です。
4. 結「凛さん、友花さん、……こっちです。」
3人が集まるのは、夜の喫茶店。みんな私服です。3人は別々の職場で働いているので、一緒にいる場面はいつも仕事のあとです。
5. 凛「ひとりで抱えているご家族の声を、そっと受け止められる場所を、つくりたい。」
凛が、ずっと考えていたことを口にします。答えを教える場所ではなく、声を受け止める場所。これがミツアカリのいちばんの考え方です。
6. 友花「家に帰ってからが、本当の介護だ。……自分は、その夜を知ってる。」
友花のこの言葉には重みがあります。友花自身が、家で母の介護をしてきたからです(第5話)。看護師として、そして家族として、両方の夜を知っている人の言葉です。
7. 「施設・病院、そして、家。三つの場所を知っている、三人。」
凛は施設、結は病院、友花は家。介護が行われる三つの場所を、3人はそれぞれの仕事から知っています。三つの丸は、のちに「三つの灯」になります。
8. 結「でも……わたしたちに、できるかな。」友花「できるかじゃない。やるかどうか、だろ。」
泣き虫の結の不安を、友花が短い言葉で吹き飛ばします。3人の性格のちがいが、そのままチームの強さになっています。
9. 「三つの灯で、ミツアカリ。」
ここで、ミツアカリという名前が生まれます。三つの場所、三人、三つの灯。
10. 「答えを配る場所じゃなくて、声を、受け止める場所。それでも、ここから、始めよう。」
「かんたんじゃないのは、わかってる」。そう言いながら、3人は歩き出します。三人組編は、この夜から始まります。
データで見る「介護が必要な人」
凛・結・友花が支えたいのは、介護が必要な人と、その家族です。国の統計では、介護が必要と認定された人は次のとおりです。
介護保険で「介護が必要」と認定された人は約694万人。1年で約5万人増えています。
その一人ひとりに家族がいて、施設・病院・家のどこかで、毎日の介護が続いています。
看護師の目から
◆ 灯守のこたえ
AIが、看護師の考え方にそって書いています
介護の相談は、施設に入っている人、入院している人、家で暮らしている人で、悩みの形が少しずつちがいます。施設なら「任せきりでいいのか」、病院なら「退院したらどうなるのか」、家なら「夜、ひとりでどうすればいいのか」。
看護の現場では、その人が今どこで暮らしているかから話を聞き始めます。場所によって、使える制度も、相談できる人も変わるからです。どの場所でも、家族が「ひとりで抱えなくていい」ことは同じです。
根拠:介護保険のサービスは、自宅で受けるサービス、施設に通うサービス、施設に入るサービスに分かれています(厚生労働省「介護保険制度の概要」)。
今日できる、小さな一歩
- 今、家族が「どこで」「だれに」支えられているか、書き出してみる。施設・病院・家、かかりつけの先生、支える専門職、近所の人。書き出すと、相談先が見えてきます。
- 要介護認定を受けていなければ、申請のしかたを調べる。申請は市区町村の窓口で、家族が代わりに行うこともできます。
根拠:介護保険制度(厚生労働省「介護保険制度の概要」) - 家の夜に困ったときの相談先を、ひとつ決めておく。命に関わるときや急ぎのときは、ミツアカリではなく119番などの公的な窓口へ。困りごとの相談は、地域包括支援センターへ。
根拠:厚生労働省「地域包括支援センターについて」
ミツアカリについて
ミツアカリは、介護するご家族のための相談の場所です。看護師の考え方をもとに、AIの「灯守(ひもり)」と看護師が、困りごとの整理を手伝います。
次回の解説ノート:三人組編 第2話「かげで支える人たち」
この物語はフィクションです。登場する人物・会社・場所は実在しません。絵と映像はAIを使って制作しています。
この記事は一般的な情報です。命に関わるときや急ぎのときは、ミツアカリではなく119番などの公的な窓口へ。
出典
・厚生労働省「令和4年度 介護保険事業状況報告(年報)のポイント」https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/22/dl/r04_point.pdf
・厚生労働省「介護保険制度の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html
・厚生労働省「地域包括支援センターについて」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
制作メモ(TOMOさん用・noteには載せません)
公開前に確かめること
・約694万人・約5万人増:厚労省「年報のポイント」(r04_point.pdf)の数字
・せりふは決定版の動画の字幕から読み取り
・07_S02(病院の廊下の結)は聴診器が見えるので使っていない(白衣・聴診器を使わない決まり)

