【解説ノート 第4話】旗をかかげて、夢の行進へ。
夢の中の結と、目がさめた結
第4話は、結が見る楽しい夢と、目がさめたあとのほんとうの毎日のお話です。
夢の中では明るく旗をふる結が、現実では夜の病棟で家族の相談に耳をかたむけています。その二つの顔を場面ごとに読み解き、家で介護をしている人の毎日を、国のデータで見ていきます。
- まずは動画
- 場面を読み解く
- データで見る
- 看護師の目から
- 今日できる、小さな一歩
まずは動画
場面を読み解く
1. 「わたしは、ときどき、夢を見る。」
凛の夢(第2話)は星の夜でしたが、結の夢は夕焼けです。同じ「夢」でも、ふたりの色はちがいます。凛は祈り、結は歩く。性格のちがいが、夢の色にも出ています。
2. 「ジャジャーン! みんな、わたしに、ついてきて!」
泣き虫で甘いもの好きの結が、夢の中では先頭に立って旗をかかげます。結の中にある「みんなを引っぱっていきたい」という気持ちが、夢の中では素直に出ています。
3. 「夢の中のわたしは、旗をかかげて、どこまでも、歩いていく。」
三つの灯と動物たちが、結のうしろに並びます。第2話で凛のそばに集まっていた動物たちと同じです。やさしい人のまわりには、小さな命が集まる。三つ灯物語に何度も出てくる景色です。
4. 「……でも、目がさめると、ほんとうの毎日が、待っている。」
ここで物語の色が変わります。夢から現実へ。机でうたた寝をしていた結は、勉強や仕事のあいまに、ほんの少しだけ夢を見ていたのです。
5. 「たくさんの人の、ほんとうの相談を、聞いた。」
病院で働く結は、患者さんだけでなく、そのご家族の話も聞きます。「眠れない夜のこと。家族のこと。……ひとりで、抱えてきた気持ちのこと。」相談の多くは、病気そのものより、毎日の暮らしの困りごとです。
6. 「ひとつひとつの声が、わたしを、少しずつ、変えていった。」
結は、聞いた声をメモにまとめています。結はのちに、ミツアカリのしくみとAI「灯守」を作ります。その出発点は、こうしてひとつずつ集めたほんとうの声でした。
7. 「……夢の中だけじゃ、だめなんだ。わたしが、ちゃんと、そばにいる。」
物語でいちばん結の声が低くなる場面です。夢の中で旗をふるだけでは、だれも助けられない。現実の毎日で、そばにいる。第3話でおじいちゃんに誓った言葉と、同じ言葉が出てきます。
8. 「……今日も、おつかれさま、わたし。明日も、がんばろ。」
最後は、自分へのごほうびのケーキです。人を支える人も、自分をいたわる時間が必要です。結が自分に「おつかれさま」と言える人であることが、この物語のやさしさです。
データで見る「家で介護をする人の毎日」
結が聞いた「眠れない夜」「ひとりで抱えてきた気持ち」。家で介護をしている人の毎日は、データにもあらわれています。
一緒に暮らして介護している人のうち、介護する人もされる人も65歳以上という家庭が63.5%。介護の時間が「ほとんど終日」という人も19.0%います。
支える側もまた、年を重ねていたり、一日の多くを介護にあてていたりします。結が「おつかれさま」と自分に言うように、支える人をいたわることも大切です。
看護師の目から
◆ 灯守のこたえ
AIが、看護師の考え方にそって書いています
介護の相談でよく聞くのは、「こんなことで相談していいのかわからない」という声です。眠れない、つかれた、イライラしてしまう。どれも、相談してよいことです。
看護の現場では、介護をする家族の体と気持ちの状態も、大切な情報として受けとめます。支える人が倒れてしまっては、支えられる人も困ってしまうからです。結がケーキで一日をしめくくるように、自分のための小さな時間をもつことは、わがままではありません。
根拠:介護保険制度では、家族介護者への支援(相談や、短期間施設に泊まれるサービスなど)が位置づけられています(厚生労働省「介護保険制度の概要」)。
今日できる、小さな一歩
- 「つかれた」を一言、だれかに言ってみる。家族、友人、相談窓口。言葉にするだけで、自分の状態に気づけることがあります。
- 支える専門職に、家族のつかれも伝える。介護保険のサービスを使っている場合、ケアプランは家族の状況もふまえて考えてもらえます。
根拠:介護保険制度(厚生労働省「介護保険制度の概要」) - 短期間、施設に泊まれるサービスを知っておく。「ショートステイ」と呼ばれ、要介護認定を受けた人が使えます。家族が休むためにも使われています。
根拠:介護保険の短期入所生活介護(厚生労働省「介護サービス情報公表システム」)
ミツアカリについて
ミツアカリは、介護するご家族のための相談の場所です。看護師の考え方をもとに、AIの「灯守(ひもり)」と看護師が、困りごとの整理を手伝います。
次回の解説ノート:第5話 友花「待ってて」
この物語はフィクションです。登場する人物・会社・場所は実在しません。絵と映像はAIを使って制作しています。
この記事は一般的な情報です。命に関わるときや急ぎのときは、ミツアカリではなく119番などの公的な窓口へ。
出典
・厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/index.html
・厚生労働省「介護保険制度の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/gaiyo/index.html
・厚生労働省「介護サービス情報公表システム」https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/
制作メモ(TOMOさん用・noteには載せません)
公開前に確かめること
・【TOMOさん確認】63.5%・19.0%:解説記事など複数で一致。厚労省の概況(k-tyosa22)の原本で確認をお願いします
・ショートステイの説明は一般的な内容。対象(要介護・要支援)の言い方を確認
・結の制服は白いワンピース型ナース服の設定どおり。聴診器が見える絵があれば差し替え候補

