灯のそばで
第六話 ふたりきりの家
寝たきりの妻を、ひとりで支えつづけた夫の話この家には、ふたりきり。
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点線のことばは、さわると説明が出ます

午前三時。妻の和子が寝たきりになって、三年。
目は、ずっと閉じたままだ。

急に、床がまわった。
……大丈夫だ。ちょっと、めまいがしただけだ。

朝。おかゆを作る手が、ふるえていた。

わしが倒れたら、和子は、どうなる。
この場面、どう感じましたか?

孫・大翔じいちゃん、そのおでこ、どうしたの!?
孫のパーカーだけが、色をもっていた。

孫・大翔ここ、夜でも相談できるんだって。おれが打つから
道夫……機械は、わからん

ミツアカリ 灯守へのご相談
(孫が代わりに打っています)七十七歳です。寝たきりの妻を、ひとりで介護しています。夜も眠れず、ゆうべ、めまいで倒れました。でも、妻のそばを離れられません。

灯ヶ丘。
凛休むことは、逃げることじゃありません

月見台。
結今夜、だれかがそばにいられたら……

友花うちの父さんも、同じこと言うんだ。ちょっと、めまいがしただけだって
◆ 灯守のこたえ
ご相談ありがとうございます。長いあいだ、ひとりで奥さまを支えてこられたのですね。
休むことは、逃げることではありません。道夫さんが倒れてしまったら、奥さまも困ってしまいます。めまいがあったことは、早めにかかりつけ医に伝えて、体を診てもらってください。
そして、担当のケアマネジャー(いなければ、地域包括支援センター)に、夜に休めるよう手伝ってもらえることがないか、相談してみてください。
AIが、看護師の考え方にそって書いています。病気の診断や、お薬の判断はしていません。
このお返事、どう感じましたか?

先生よく来てくれました。道夫さんの体も、大事な体ですよ
孫・大翔ほらね、じいちゃん

ケアマネ夜に来てもらえる人、昼に休める時間。いっしょに組み立てましょう

看護師さん和子さん、今夜は、わたしたちもいますからね

その夜。道夫は、となりの部屋で、横になった。

……朝か。
ひさしぶりに、朝まで眠れた。

道夫和子。今日は、いい天気だぞ

孫・大翔じいちゃん、卵、わるの、むずい!
道夫ははは、殻が入っとる

ご近所さん道夫さん、柿、たくさんなったから
ずっと、だれかが気にかけてくれていたのだと、知った。

ヘルパーさんがいるあいだ、庭でお茶を飲む。
休むのも、和子のそばにいるためだ。

道夫和子。いちょうが、まっ黄色だぞ
妻の顔に、やわらかな日がさしていた。
読みおえて、いまの気持ちは?
道夫さんの
ささえの輪
道夫さんは「自分が倒れるわけにはいかない」と、ひとりで夜を越えていました。休むための線が、孫から、医師へ、ケアマネへとつながりました。
あなたのまわりには、どんな線がありますか。ミツアカリのホームページで、あなたのささえの輪もつくれます。
あなたの第六話
おした気持ちのスタンプ0こ
この物語を、どこで知りましたか?
スタンプと「どこで知ったか」は、名前を出さずに集めて、よりよい物語と相談のしくみづくりに使います。病気や体のことはおたずねしません。いまは、このスマホの中にだけ残ります。物語はフィクションです。絵はAIで描いています。

ミツアカリの家へ
道夫さんが相談した「ミツアカリ」は、ホームページの中の三階建ての家です。1階はだれでも無料。ささえの輪をつくったり、物語の続きを読んだりできます。玄関で登録すると、2階で灯守に、3階で看護師に相談できます。